コラム

 公開日: 2014-03-20  最終更新日: 2014-06-04

彼岸供養会を行います ─忙しさを離れ、心の便りを捧げましょう─

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。





〈(有)洛西石材様からお借りして加工しました〉

 お彼岸の一週間(3月18日~24日)に入っています。

○忙しさを離れる

 忙しいの「忙」はそもそも、茫然の「茫」と同じで、間が抜けた様子を意味します。
 魂がどこかへ飛んでしまい、眼前の状況を把握し対応することができない状態です。
 これでは、時間が生きません。
 現在のように、「多忙」として用いられるようになったのは、唐・宋以後のことであると、『字統』は書いています。

 現代人にとっての時間は猛スピードで流れています。
 子供も大人も、時間に追われています。
 しかし、どうしても立ち止まらねばならない時があります。
 それは、人の死と供養です。

 ある地域へご葬儀にでかけました。
 うち合わせのおり、担当者から、「このあたりでは、お焼香が終わると、そのまま会食の席へ向かう人が多い」と教えられました。
 導師が結界を張った聖なる場で亡き方と向き合い、会葬者と共にその安寧を祈る以上、結界が解かれ、行った修法などについて導師が説明し、退場するところまでが一つの宗教行為です。
 その途中で日常的な飲み食いを急ぐのはいかながものかとお話し申しあげ、開式前に、一言「導師が退場するまでご静粛にお願いします」と言葉をかけていただくことにしました。
 担当者が「前例もなく、とても責任が持てません」と哀願するような目になったので、「結果はどうでもよいでしょう」と笑いました。
 さて、締め括りの修法を終えて会場をふり返ると、百名を優に超える会葬者の方々は、どなたも席を立っておられず、私語もありません。
 全員の目がこちらを向く中で行うべき法話を行いました。
 亡き方の真摯な生きざまがあらためて皆さんに思い出され、ともすると魂がどこかへ飛んでしまいがちなほど忙しい方々へもしっかり生と死の厳粛さを再確認していただけたのだろうと、心で合掌しつつ退場しました。

 お彼岸は、一年でたった二度の供養を行う機会です。
 忙しさをいい訳にせず、心静かに合掌し、魂を取りもどそうではありませんか。

○お塔婆は心の便り

 長澤興隆師は説かれました。

「お塔婆は心の便り、心を込めて、今は亡き人のもとへ、届けましょう」
「お塔婆は、もともと仏様のお姿をしています。
 お塔婆をあげるということは、仏像を一体刻んで供養するという意味ですから、たいへん大事なことです。
 地方では施主のみ塔婆をあげる習慣がありますが、故人にお世話になった方は特に心がけて風習などにとらわれず、ご法事の時はお塔婆をあげるべきです。」

 お塔婆をあげるのは、単なる形式的な〈お供え〉の話ではありません。
 み仏のお姿を表したお塔婆の表面には「地・水・火・風・空」の五文字が梵字で書かれ、目に見える世界のすべての徳を捧げるという心のまことを示します。
 裏面には「識」の文字が梵字で書かれ、目に見えない世界のすべての徳を捧げるという心のまことを示します。
 そして、導師は仏像としての塔婆へ魂入れの修法を行います。
 実に、お塔婆による供養は、仏像を建立するという尊い価値があるのです。
 18日から24日までのお彼岸中、仏像を一体捧げる供養を行うのは、いのちをいただき、生かされている私たちの古来から受け継がれてきた尊い務めです。

○3月21日(金)午前10時より、彼岸供養会を勤修します

 例年どおり、供養会を開催します。
 午前9時30分に、いつもどおり『イズミティ21』前から送迎車が出ます。
 乗車を希望される場合は、20日午後5時までにお申し込みください。
 申込の電話は022(346)2106、ファクスは022(346)2107です。 

 今日の守本尊虚空蔵菩薩様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=IY7mdsDVBk8



 ご関心のある方は当山のホームページ(http://hourakuji.net/)をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。。

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