コラム

 公開日: 2014-06-21 

銃作りカラシニコフ氏の懺悔 ―最後の手紙に思う―

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。




〈未来仏弥勒菩薩(ミロクボサツ)様〉

 6月20日付の産経新聞は、昨年12月23日に亡くなった故ミハイル・カラシニコフ氏の手紙について報じた。
 氏は、亡くなる半年前、ロシア正教の総主教に宛てて懺悔の手紙を送っていたという。

 第二次世界大戦に従軍した氏は重傷を負い、ドイツ軍が使う優秀な銃の性能に驚く。
「もし戦争がなかったら、農業労働を楽にする機械を作っていただろう。ドイツ人が私を銃器設計者の道に進ませた」(以下、「ウィキペディア」より)
 そして、氏が開発した自動小銃AK47銃は高く評価された。
「どんなに乱暴に扱われても壊れない」
「グリスが切れようが水に浸かろうがまだ撃てる」
 その優れた性能は、コピーも含め、この銃が世界中で用いられる結果をもたらした。
 当然、テロリストたちの手にも渡ったが、故郷に銅像が建つほどの国家功労者であった氏は、こう述べている。
「AKはあくまで祖国を守るために開発したもので、このような状況は予想しておらず、残念なことである」
 86才になった氏は、新ブランド「カラシニコフ・ウォッチ」をつくり、ケースバックに刻んだ。
「テロのない自由な人生を」
 90才になった氏は、ロシア連邦における最高位の勲章「ロシア連邦英雄」を贈られ、主張する。
「私は母国の領土を守るための武器をつくった。
 時に不適切な場所で使われたこともあるが、それは私の責任ではない。
 政治家の責任だ」

 さて、報道された手紙である。

「心の痛みは耐え難い。
 私の銃は人々の命を奪った。
 たとえ敵にわたった銃であっても、人々の死への罪は私にあるのだろうか」(産経新聞より)

 以下「心の叫びが聞こえる。」までは、産経新聞の記事である。

「カラシニコフ」とも呼ばれるAK47は、世界の紛争地で最も使用されている銃とされる。
 毎年25万人がAK47の銃弾の犠牲となっているといい、国際人権団体は「世界で最も好まれている殺人兵器」と評する。
 祖国では「露製武器の優位性を広めた国家の英雄」である天才設計者も晩年は悔恨の日々を送った。
 本人の名を冠した博物館の計画が持ち上がったときも、かたくなに断った。
 ロシア正教会発祥の地とされ、ロシアの兄弟国でもあるウクライナで、連日のように戦闘の被害者が伝えられている。
 政府軍と親露派勢力による銃撃戦に巻き込まれ、小さな子供や女性まで犠牲になっている。
 この戦場でもAK47が用いられている。
 国境付近では露側から流れる大量のAK47と弾薬が押収されている。
 同胞同士の殺害は、悲しみと憎しみを増幅させる。もうやめて-。
 カラシニコフ氏の心の叫びが聞こえる。

 氏からの手紙について、キリル総司教の広報官アレクサンドル・ボルコフ氏は語っている。
「彼がこの自動小銃を発明したのは母国を防衛するためであり、サウジアラビアのテロリストによって使われることを意図したわけではありません」
 そして教会の立場を明確にした。
「この武器が祖国ロシアの防衛に使用される場合は、正教会はその開発者と軍事要員の両者による使用を支持する」(「ロシアNOW」より)

 手紙全体に教会の発展を願い祖国を愛する篤い思いがあふれており、教会の対応は順当なものと言えるだろう。
 しかし、それで氏は納得し、安心して旅立つことができただろうか?
 もしも、今の私が同様の手紙を受けとったなら、どう答えられるか?

「あなたが人生の最後に本心を披瀝し、懺悔できたことこそ、真の救いです。
 あなたは殺人のために用いられる道具を開発したことにより、間接的に殺人を行いました。
 優れた道具は国を救った一方で、地上に無数の死者を発生させ続けています。
 そしてあなたは国家的栄誉を与えられてなお、個人的罪を忘れず懺悔しました。
 人は人生の最後に何を行うかが、文字どおり人生の締め括りとなり、輪廻転生(リンネテンショウ)へ大きな影響力を持ちます。
 因果応報は逃れられず、悪業(アクゴウ)も善業(ゼンゴウ)も皆、入り交じって死後の道が定まることでしょう。
 言えるのは、今の懺悔が最も大きな善業になるだろうということです。
 懺悔へ導いてくれたご本尊様へ感謝してください。
 救いは確かなのです」

 今日の守本尊阿弥陀如来様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=4OCvhacDR7Y



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