コラム

 公開日: 2015-09-08 

相続が争続にならない為にも自分史を

核家族への急斜と日本が抱える超高齢社会
資本主義的社会の土壌は、既に江戸時代には存在していた。明治新政府の富国強兵策が比較的スムーズに受け入れられたのはその為である。それから今日まで150年間の長きに亘って、資本主義社会は継続してきた。
第1次世界大戦で富国強兵策が実証され、第2次大戦へと突入して行く。敗戦によって国土は焦土と化したが、根底にある資本主義的施策は欧米のそれと相まって、世界第2位、第3位の経済大国に発展した。戦後の日本は、驚異の経済発展を成し得たのもそういう土壌が有ったからだと思う。
経済の発展は、物質至上主義社会とも言える。物質優先型社会は、ややもすると有史以来、営々と築いてきた人間社会の文化やしきたり、慣習等を軽んじる傾向は否めない。3世代、4世代同居型は疎まれた。国民の多くは故郷を離れて都会に集中した。その結果、核家族化社会に拍車がかかり、大切な多くのものを失い、自分で自分を守らなければならなくなってしまった。
2015年7月における全国の平均寿命は、男性80.21歳、女性86.61歳となり、4人に1人が65歳以上のお年寄りが占めることになるという。
その為に、終活カウンセラーが求められてきている。

父母の死
父と母は明治の生まれである。学校教育は当然にして戦前の富国型道徳教育である。
その子供である私たちは、民主主義の戦後教育を受けた。教育の違いほど恐ろしいものはない。その結果、親子の意思疎通が薄れた。
父は、体の具合が良くないと、軽い気持ちで入院したが、入院して1週間目にして亡くなった。あっと言う間の出来事であった。残された母、7人の子供、当然にして発生する財産相続の問題で振り回されることになった。
戦前は、小規模の地主であったから、農地改革で宅地や田畑は失ったけれど山林は残った。話し合いがまとまるまでに3年という歳月を要した。これとて、自分史、終活ノートが有ったなら問題は無かったはず。

その後、母も他界したが、自分史や終活ノートは無かった。母の持ち分2分の1の財産についても、7人の兄妹で話し合われた。相続について、兄妹で申し合わせたことは、配偶者の意見を一切入れないことにした。それがせめてもの救いであった。

自分史の必要性とその特色
遺産の相続分配となれば、法的に頼りがちだが、親の子に対する想いや考えが有ったなら、どれほど助かったことかと改めて思った次第である。
その当時、家督の兄は事業をしていたことも有って、父に代わり、弟たちの結婚や妹たちの嫁入り費用など、兄が出してくれていた。そういう状況下でも金額が「多い少ない」の話になるのだ。
父はどんな思いでいたのだろうか。それが解っていれば、もっともっとスムーズに事が運んだことであろう。私は自分史関連の仕事に携わって40数年になるが、あの時ほど「自分史を書き残すことの大切さ」を痛感した事はない。

自分史は、自分自身のために書くものであるけれど、
「他人に優しくなれる」
「自分でないと伝えられない事を、子や孫に、そして次世代に残す事ができる」
「自分の生き方を客観的に見て、過去を振り返り、未来へ目を向ける事ができる」
「現在の自分が見えてくる」
「自分に自信を持つ事ができる」
「自分を再発見し、豊かな人生を築く展望を与えてくれる」
「他人と違う自分を発見する事ができる」
「信念のある人間になれる」
「悔いのない生涯を送るための、歴史をつくり事ができる」
このような素晴らしい利点を疎かにしてはならないと思う。

自分史・終活カウンセラーが求められている
戦後の経済成長は、3世代、4世代型から1世代型となり、人間社会の構造を根本から壊してしまった感がある。終活の葬儀を例にとってみても、大型から小型化へ、そして家族葬へと移行し、墓地も同様で、墓地やお墓なしの格納庫式、或いは散骨へと変化しているのだ。
つまり、核家族化社会のもたらしたものは、荒廃へ拍車をかけたに過ぎないとさえ言える。1世代型は、「自分のことは自分でしなければ」ならなくなった。

自分史の必要性
70年、80年、90年の人生、懸命に生きて来た親の想いを書き残すことが、子や孫たちへの愛情であり、子々孫々に繁栄する礎になる。その為に、誰もが手軽に書ける設問による書き込み方式の『自分史・私のあしあと』を作成した。
そして、人生の終焉を考える事を通して自分を見つめ、

『終活』についての考え
終活の必要性と父母の死

父母の死を通して
父が亡くなって37年、母が亡くなって26年になる。いまだに親孝行の出来なかったことが悔やまれる。
父と母は明治の生まれである。学校教育は当然にして戦前の富国型道徳教育であり、その子供である私たちは、民主主義の戦後教育を受けた。教育の違いほど恐ろしいものはない。その結果、親子の意思疎通が薄れたように思う。

父は、体の具合が良くないと、軽い気持ちで入院したが、入院して1週間目にして亡くなった。あっと言う間の出来事であった。残された母、7人の子供、当然にして発生する財産相続の問題で振り回されることになった。
戦前は、小規模の地主であったから、農地改革で宅地や田畑は失ったけれど山林は残った。話し合いがまとまるまでに3年という歳月を要した。

その後、母も他界したが、母の持ち分2分の1の財産についても、7人の兄妹で話し合われた。相続について、兄妹で申し合わせたことは、配偶者の意見を一切入れないことにした。それがせめてもの救いであった。

終活の必要性
今、終活カウンセラーの勉強をしていて、あの時「終活ノート」が有ったならどれほどスムーズに事が運んだか知れないと痛感するのである。
遺産相続の分配となれば、法的に頼りがちだが、親の子に対する想いや考えが有ったなら、どれほど助かったことかと改めて思った次第である。
わが家の場合は、比較的スムーズだったのは、家督の兄が事業をしていたことも幸いした。父に代わり、弟たちの結婚や妹たちの嫁入り費用など、兄が出してくれていたから、多少の財産は分与したけれど、殆ど分散しないで纏まったのである。

終活カウンセラーの重要性
2015年7月における全国の平均寿命は、男性80.21歳、女性86.61歳となり、4人に1人は65歳以上のお年寄りが占めることになるという。
総人口に占める65歳以上の割合は、21%を超えると『超高齢社会』と言われるが、既に25%を超えている現状である。
私が味わった遺産相続の精神的苦痛を、多くの人々に味わってもらいたくない。
その為には、親として何を子や家族にしておかねばならないか。これをテーマに普及したいと考えている。
私は糖尿病を患って長い。それ故にこの『終活』は他人ごとではないのである。
『終活』とは、人生の終焉を考えることを通じて、自分を見つめ今をよりよく自分らしく生きる活動である。
まさにその通りであるが、生きてきた証の裏には、「現在の健康状態について」、「介護保険と介護サービスについて」、「保険」、「年金」、「相続」、「葬式と供養」という課題が山積しているのである。
歳をとってくると、それ等の一つを採っても苦痛である。だから、専門家である保険会社、税理士、弁護士、司法書士、介護事業者、葬儀社などへの橋渡し『終活カウンセラー』が必要だと実感している。

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