その手軽さから近年人気となっているオンライン英会話。
受講者の年齢層は幅広いですが、習い事として子供のオンライン英会話利用も大変多くなってきています。
オンライン英会話の学習を進める中で、「フリートーク」の時間があります。
「フリートークって言っても、何を話せばいいの?」と思っている親御さんも多いのではないでしょうか。
この記事では、オンライン英会話のフリートークとはそもそもなにか、そしてフリートークではどんなことを話せばよいかについて解説していきます。
オンライン英会話のフリートークとは?
オンライン英会話では、レッスン内容が大きく2種類に分けられます。
一つが「教材を使ったレッスン」。
もう一つが、今回ご紹介する「フリートーク」です。フリートークは文字通り、講師と自由に会話する時間を指します。
教材を使ったレッスンでは、その日に習うテーマや文法などが決まっています。講師が教える文法やセンテンスを繰り返しリピートし、習ったことを用いて表現するという流れが多いです。
基本的には講師に教えてもらったことをやればいいので、初心者向けのレッスンと言えるでしょう。
しかし、決まった型の文を繰り返し練習しないといけなかったり、日常ではあまり使わない様な形式的な表現を学ばなければいけないことも多く、マンネリ化してきたりつまらなくなってきたりするケースがよくあります。
一方、フリートークはどんな英語を話すかを自分で考えたり、ある程度積極的に自分から話にいかないといけないなどのハードルの高さがありますが、そのぶん会話で即座に英語を出す瞬発力や表現力が身につき、英会話の醍醐味を味わえます。
教材もフリートークも一長一短なので、教材とフリートークを併用してレッスンを行うことで、お互いのデメリットを埋め合わせながら英会話力アップを図れるのです。
フリートーク前にこれをやっておけば安心!
ここまで読んでも、こんな思いをもっている方もいるのではないでしょうか。
「オンライン英会話をやらせてあげたいけど、うちの子は自分からコミュニケーション取るの苦手だし、フリートークも初めてやるから不安・・・」
お気持ちはよくわかります。でも、安心してください。
フリートークについて、ある程度準備することは可能です。事前に準備をしておくことで、心にもゆとりができてフリートークに臨みやすくなるはずですよ。
それでは、フリートークの前にどんな準備をしておけばいいかをご紹介していきます。
あいさつについての表現をストックしておこう
レッスンの最初やフリートークの序盤にはあいさつをするのが普通です。
スムーズにあいさつするためにも、あいさつについての表現を何種類かストックしておきましょう。
レッスンは大体が30分程度の短い時間なので、出だしが肝心。
レッスンの出だしがスムーズだと子供も安心してフリートークやレッスンに入れることでしょう。
新しいあいさつの表現を知ったら必ずノートにメモする癖をつけておくといいですよ。
何について話すか(テーマ)を考えておこう
その日のレッスンが始まる前に、今日はどんなテーマについて話すか考えておくと良いでしょう。
トピックを決めておけば、フリートークの細かい内容についてもある程度考えておけます。
もちろん、会話の流れで用意していたことが話せないこともありますが、それこそフリートークの醍醐味です。想定していない流れにも少しずつ対応できるようになりましょう。
どちらにしろ、ある程度準備をしておくことでかなり不安感が減るはずですよ。
使える表現を準備しておこう
フリートークでは何を言うかを即興で考える力、会話の瞬発力が鍛えられますが、使える表現を知っていないと、会話は成り立ちません。
最初のうちは使えそうな表現を準備しておくといいでしょう。もちろん、これまで習った単語や文章で大丈夫です。
知っている表現を使って会話しているうちに、自然に新しい表現をストックできるようになるはずです。
フリートークに慣れてきたら、準備の量を少しずつ減らしていくといいでしょう。
教材とフリートークの配分(バランス)を考えておこう
教材とフリートークをどれくらいのバランスで行うかを事前に決めておくことも有効です。フリートークが不安だったり苦手だったりするようであれば、フリートークと教材の配分を1:4(25分間のレッスンでフリートークは5分間)くらいにしてもよいでしょう。
その時間配分についての希望を、スクールや講師に伝えておくと良いです。100%希望通りにするのは無理かもしれませんが、不安である旨をきちんと話せば、スクール側も真摯に応じてくれるはずですよ。
レッスン内容について何度も相談するのは面倒ということであれば、毎回同じ講師にレッスンしてもらえそうなスクールを選ぶと良いですよ。
フリートークでは何を話すの?
オンライン英会話のフリートークでは実際にどんなことをトピックにして話せばいいの?と不安が消えない方もいることでしょう。
フリートークは「好きなことを話す」のが基本。子供の好きなことや先生に見せたいことなど、子供が自分から話したくなるものであればなんでもOKです。
具体的なおすすめテーマをいくつかの例をご紹介します。
好きな食べ物を紹介する
子供が話しやすいトピックの代表格が、「好きな食べ物について」でしょう。
I like ~ because ~ . で好きな食べ物とその理由を言えますし、
What food do you like? で先生の好きな食べ物を聞けます。
フリートークの時間が短めでよいのであれば、これくらいのトピックでも十分です。
「好きな飲み物」「好きなお菓子」「好きな和食」「好きな洋食」「好きなお寿司」など、好きな食べ物をシリーズにして毎回話してみるのもいいでしょう。
初心者の子供におすすめのトピックです。
好きなものを紹介する
自分の好きなものについて紹介するのもおすすめです。
小さいお子さんであれば大事にしているぬいぐるみやおもちゃなどについて紹介してもいいですし、高学年の女の子であればお気に入りのバッグについて紹介してもいいでしょう。
男の子であれば、おうちの人に買ってもらったバットなどの用具などでもアリですね。
「I like ~.」や「 This is ~.」などの簡単なセンテンスで紹介できるので、お子さんも話しやすいはずですよ。
自分で描いた絵や工作を紹介する
自分で書いた絵や工作などの作品を紹介するのもおすすめです。
色の説明や使った道具などについて、「I used ~.」などのシンプルな表現でも意外と説明できるものです。
どんな思いで描いたのかについても、「I want to ~.」の表現を使えばOK。
思い入れの強い作品であれば、子供の気持ちも乗ってきて、講師との会話が弾むこと間違いなしです。
伝えたいことを話すために、表現の幅も広がっていくことでしょう。
今まで行った場所を説明する
今まで行ったことのある場所を説明する、という活動もおすすめです。
行って楽しかった、行ってみて印象に残っている場所というのは、トークテーマとして話しやすいもの。
I went to ~. などのセンテンスを使いながら、少しずつ伝えることを頑張ってみましょう。
家族や友達を紹介する
家族や友達を紹介する活動もしてみましょう。
I have ~. を使って紹介の出だしはばっちり。
加えて三人称の使い方を覚えてしまえば、あとはHe やSheなどの数種類の主語と簡単な動詞を使って紹介できてしまいます。
初めは家族や友達の代わりに「自己紹介」をしているつもりで話してみるといいでしょう。
週末の出来事について紹介する
週末の出来事について紹介するのも、おすすめのトピックです。
学校が休みの日の話題は子供にとっても楽しいものです。「こういうことしたよ!」と積極的に話したくなるでしょう。
I played ~. I watched ~. など、様々なセンテンスが使えます。
例えば、休日に好きな動画を見て過ごした場合は「I watched videos on YouTube.」などと言えばいいですね。
また、休日に楽しみにしている予定を言う場合は「I`m going to ~.」使えば表現できます。
色々な言い方を試せるので、こちらのトピックもぜひ試してみてください。
ペットについて紹介する
動物が好きな子供であれば、ペットについて紹介してみましょう。
ペットがいる場合は、家族の一員として家族と同じように説明するのがやりやすいと思います。
ペットを飼っていない場合は、「I want ~.」と飼いたい動物を紹介するとよいですよ。
フリートークが不安な方へ
フリートークは英会話における学習活動として有効ですが、必ずやらなければいけないものではありません。
フリートークが大好きでどんどんやりたい子供もいれば、性格的にどうしてもフリートークには向かない子供もいます。
本記事で紹介した「フリートークの進め方」や「何を話すか」を参考にして、レッスンでフリートークにも取り組んでほしいですが、フリートークと教材をどれくらいの割合でやるかについては、講師と相談しながら進めてみるといいですよ。
一番大切なのは、子供が英会話力を身につけられること。子供に合った学習法を探してあげてください。
【実は簡単にできる】オンライン英会話のフリートーク
フリートークは怖いものではありませんし、ある程度の準備をすれば不安が軽減されます。
オンライン英会話は、子供(家庭)側が月謝を払っているので、言ってしまえば「客商売」です。講師側も、子供に合わせてうまくフリートークできるように頑張ってくれるはずですよ。
また、フリートークがどうしても苦手であれば教材をメインにして学ぶことも可能です。
フリートークについてあまり重く考えず、まずは気軽に取り組んでもらえれば嬉しいです。