スマホを使っていて、「あれ、SIMカードどこに置いたっけ?」とか「SIMトレイを開けたら中のカードが割れてた」なんて経験、ありませんか?私も以前、カードを交換しようとした時にうっかり床に落として踏んでしまい、真っ青になったことがあります。そんな時に必要になるのがSIMカードの再発行なんですよね。
楽天モバイルを使っている方なら、SIMの再発行が必要になる場面って意外とあるものです。紛失や破損はもちろん、機種変更した時やeSIMに切り替えたい時なんかも該当します。でも、いざ再発行しようと思っても、「手数料っていくらかかるの?」「どこで手続きすればいいの?」「時間はどれくらいかかるの?」といった疑問が次々と湧いてきますよね。
実は楽天モバイルのSIM再発行には、知っておくとお得なポイントがいくつかあるんです。特に物理SIMとeSIMでは料金も手続きの流れも全然違いますし、オンラインと店舗でも対応スピードが変わってきます。このページでは、そんな楽天モバイルのSIM再発行について、初めての方でも安心して手続きができるように、料金から申請方法、設定の仕方まで詳しくお伝えしていきます。
急いでスマホを使えるようにしたい方も、じっくり準備したい方も、ぜひ最後まで読んでみてください。きっと「これなら自分でもできそう」と思えるはずですよ。
SIM再発行が必要になる場面とは
まず最初に、どんな時にSIM再発行が必要になるのか整理しておきましょう。自分の状況に当てはまるかチェックしてみてください。
SIMカードを紛失してしまった時
一番多いのがこのパターンです。機種変更の時にSIMカードを抜いて保管しておいたはずなのに、いざ使おうと思ったら見当たらない。引っ越しの時にどこかに紛れ込んでしまった。外出先で落としてしまった。こんな経験をされた方、けっこういるんじゃないでしょうか。
SIMカードは小さいので、本当に失くしやすいんですよね。私の友人も、新しいスマホに機種変更する時に古いSIMを抜いて机の上に置いておいたつもりが、いつの間にか床に落ちていて掃除機で吸い込んでしまったという悲しい話をしていました。
紛失した場合は、悪用されるリスクもあるので早めに再発行手続きをすることをおすすめします。楽天モバイルの公式サイトやアプリから、いつでも手続きができますよ。
SIMカードが破損したり故障した時
次に多いのが破損や故障です。SIMカードは精密な電子部品なので、意外とデリケートなんです。カードを取り出す時に力を入れすぎて曲げてしまったり、金属部分に傷がついたり、水に濡らしてしまったりすると、読み込めなくなることがあります。
特に注意したいのが、SIMトレイの開閉です。専用のピンがなくて、クリップや針金で代用しようとすると、カードを傷つけてしまうことがあるんですよね。また、長年使っているとカード自体が劣化してくることもあります。
「圏外」表示が続く、通話やデータ通信ができない、SIMカードを認識しないといったトラブルが起きた時は、カードの破損を疑ってみましょう。別のスマホに挿してみて同じ症状が出るなら、SIMカード側に問題がある可能性が高いです。
機種変更に伴うSIMの交換
新しいスマホを購入した時も、SIMの再発行が必要になることがあります。特に最近増えているのが、物理SIMからeSIMへの切り替えです。
eSIMっていうのは、物理的なカードを使わずに、スマホ本体に直接データを書き込む方式のことです。iPhoneの新しいモデルや、Android端末でも対応機種が増えてきています。eSIMにすると、カードを差し替える手間がなくなりますし、紛失の心配もありません。
また、SIMカードのサイズが合わない場合も再発行が必要です。古い端末から最新のスマホに変えた時、SIMカードのサイズが違うケースがあるんです。標準SIM、microSIM、nanoSIMといった規格の違いですね。最近のスマホはほとんどnanoSIMですが、古い機種を使っている方は注意が必要です。
海外で使うために予備が欲しい時
これは少し特殊なケースですが、海外旅行や出張の時に、国内用とは別のSIMを用意したいという方もいます。楽天モバイルは海外でも使えるプランがありますが、場合によっては現地のSIMを使った方が便利なこともあります。
そんな時、予備のSIMカードを持っておくと安心です。ただし、楽天モバイルでは基本的に一つの電話番号につき一つのSIMしか発行されないので、この使い方は限定的ですね。
セキュリティ上の理由で交換したい時
あまり知られていませんが、セキュリティ対策としてSIMを交換するケースもあります。例えば、スマホを盗まれた後に取り戻した場合や、不正アクセスの疑いがある場合などです。
SIMカードの情報が悪用されるリスクを考えると、新しいSIMに交換しておくと安心ですよね。特に金融アプリや個人情報を扱うアプリをたくさん使っている方は、念のため検討してもいいかもしれません。
楽天モバイルのSIM再発行にかかる料金
さて、気になる料金について詳しく見ていきましょう。楽天モバイルのSIM再発行には、いくつかのパターンがあって、それぞれ料金が違うんです。
物理SIMカードの再発行料金
まず、従来の物理的なSIMカード(いわゆる普通のSIMカード)の再発行には、手数料が3,300円かかります。これは税込みの価格です。決して安くはない金額ですよね。
3,300円って、けっこう痛い出費だなぁ。
この料金には、新しいSIMカードの発行費用と、自宅への郵送料が含まれています。店舗で即日受け取る場合も、同じ3,300円です。追加の配送料などはかかりません。
支払い方法は、楽天モバイルの月額料金と一緒に請求されます。クレジットカードや口座振替で設定している支払い方法で、翌月にまとめて引き落とされる形です。別途現金で支払う必要はありません。
ちなみに、以前は物理SIMの再発行も無料だった時期があったんですが、2022年頃から有料化されました。不正な再発行を防ぐためと、運営コストの観点からという理由だそうです。
eSIMの再発行は基本的に無料
一方、eSIMの再発行は基本的に無料です。これが楽天モバイルの大きな魅力の一つなんですよね。
eSIM再発行の料金
0円(無料)
なぜeSIMは無料なのかというと、物理的なカードを製造したり郵送したりするコストがかからないからです。全てデジタルで完結するので、楽天モバイル側の負担も少ないんですね。
ただし、注意点が一つあります。短期間に何度も再発行を繰り返すと、不正利用を疑われて手数料が発生する可能性があるんです。普通に使っている分には全く問題ありませんが、1日に何度も再発行するとか、そういう異常な使い方をすると料金が発生することがあります。
また、eSIMから物理SIMへの変更、または物理SIMからeSIMへの変更も、基本的には無料です。ただし、物理SIMを新たに発行する場合は3,300円がかかります。つまり、eSIMからeSIMへの変更は無料だけど、eSIMから物理SIMへの変更は有料ということですね。
他社との料金比較
楽天モバイルの料金が高いのか安いのか、他の携帯会社と比べてみましょう。
携帯会社 | 物理SIM再発行料 | eSIM再発行料 |
---|---|---|
楽天モバイル | 3,300円 | 無料 |
ドコモ | 2,200円〜3,300円 | 無料 |
au | 2,200円〜3,300円 | 無料 |
ソフトバンク | 3,300円 | 無料 |
ワイモバイル | 3,850円 | 無料 |
UQモバイル | 3,300円 | 無料 |
こうして見ると、物理SIMの再発行料金は各社ほぼ横並びですね。楽天モバイルが特別高いわけでも安いわけでもありません。ただ、ワイモバイルは少し高めの設定になっています。
eSIMに関しては、どの会社も基本的に無料です。これは業界全体の流れとして、eSIMの普及を促進するために無料化が進んでいるんだと思います。
キャンペーンで無料になることも
時期によっては、楽天モバイルがSIM再発行の手数料を無料にするキャンペーンを実施していることがあります。特に新しいサービスを開始した時や、年末年始などのタイミングで行われることが多いですね。
公式サイトやアプリをチェックしていると、こういったキャンペーン情報が見つかることがあります。もしSIM再発行を検討しているなら、少し待ってみるのも一つの手かもしれません。
ただし、紛失や破損で急ぎの場合は、キャンペーンを待っている余裕はないですよね。そういう時は、eSIMに切り替えることを検討してみてください。対応機種を使っているなら、無料ですぐに再発行できますよ。
オンラインでの申請方法
それでは、実際の申請手順を見ていきましょう。まずはオンラインでの方法から説明します。
my楽天モバイルアプリを使った手順
楽天モバイルのSIM再発行は、専用アプリ「my楽天モバイル」から簡単に申請できます。スマホさえあれば、いつでもどこでも手続きができるんです。
事前に準備するもの
手続きを始める前に、以下のものを準備しておきましょう。
まず、楽天会員のIDとパスワードが必要です。これは楽天市場などで使っているのと同じものですね。パスワードを忘れてしまった場合は、先に再設定しておいてください。
次に、本人確認書類です。運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証、パスポートなどが使えます。スマホのカメラで撮影してアップロードする形になるので、手元に用意しておきましょう。
そして、Wi-Fi環境があると安心です。特にeSIMの場合、設定の際にQRコードを読み取る必要があるので、インターネットに接続できる環境が必須です。
アプリからの申請手順
準備ができたら、実際の手順を見ていきます。
まず、my楽天モバイルアプリを開きます。アプリをまだインストールしていない方は、App StoreかGoogle Playからダウンロードしてください。
アプリを開くと、ログイン画面が表示されます。楽天会員のIDとパスワードを入力してログインしましょう。二段階認証を設定している場合は、SMSで送られてくる認証コードも入力します。
ログインしたら、ホーム画面の下の方にある「契約プラン」というメニューをタップします。すると、現在の契約情報が表示されます。
その画面を下にスクロールしていくと、「各種手続き」という項目があります。その中に「SIM交換」または「SIM再発行」というボタンがあるので、それをタップしてください。
次に、再発行の理由を選択します。「紛失」「破損」「盗難」「その他」といった選択肢が出てくるので、該当するものを選びましょう。理由によって手続きの流れが少し変わることもあります。
そして、新しいSIMのタイプを選びます。物理SIMにするかeSIMにするか、ここで決定します。料金の違いも画面に表示されるので、よく確認してから選んでください。
選択したら、本人確認書類のアップロード画面に進みます。カメラで書類を撮影するか、既に撮影済みの画像を選択してアップロードします。書類全体が鮮明に写っているか、確認してから送信しましょう。
最後に、申請内容の確認画面が表示されます。再発行するSIMのタイプ、手数料、配送先住所などをチェックして、間違いがなければ「申し込む」ボタンをタップします。
これで申請完了です。物理SIMの場合は、数日後に自宅に郵送されます。eSIMの場合は、数分から数時間後に設定用のQRコードが発行されます。
パソコンからの申請方法
スマホのアプリではなく、パソコンから申請することもできます。楽天モバイルの公式サイトにアクセスして、同じように手続きを進めることができます。
パソコンの方が画面が大きくて見やすいので、じっくり確認しながら手続きしたい方にはこちらがおすすめです。ただし、本人確認書類の撮影はスマホやデジカメで行う必要があるので、その点は注意してください。
オンライン申請のメリット
オンライン申請の一番のメリットは、24時間いつでも手続きができることです。夜中でも早朝でも、思い立った時にすぐ申請できます。店舗に行く時間がない方や、近くに楽天モバイルの店舗がない方には特に便利ですね。
また、待ち時間がないのもポイントです。店舗だと混雑していると1時間以上待つこともありますが、オンラインなら自分のペースで進められます。
さらに、eSIMを選べば即日で使えるようになるのも大きなメリットです。急いでいる時には本当に助かりますよね。
オンライン申請の注意点
便利なオンライン申請ですが、いくつか注意点もあります。
まず、本人確認書類の撮影がうまくいかないことがあります。暗すぎたり、ピントが合っていなかったり、書類の一部が切れていたりすると、審査が通りません。何度も撮り直しになってしまうことがあるので、明るい場所で丁寧に撮影しましょう。
また、物理SIMを選んだ場合は郵送を待つ必要があります。通常は1〜3日で届きますが、離島や山間部だともう少しかかることもあります。急ぎの方は、店舗での受け取りやeSIMへの切り替えを検討してください。
そして、申請後のキャンセルは基本的にできません。間違って申請してしまった場合でも、一度手続きが完了すると取り消せないので、内容をよく確認してから申し込みましょう。
店舗での申請方法
オンラインが苦手な方や、直接相談しながら手続きしたい方は、楽天モバイルの店舗を利用するのがおすすめです。
店舗で手続きするメリット
店舗での申請には、オンラインにはない良さがあります。一番大きいのは、スタッフが直接サポートしてくれることですね。手続きの流れが分からない時や、どのSIMを選べばいいか迷っている時に、その場で質問できるのは心強いです。
また、即日でSIMを受け取れることも多いです。在庫があれば、その場で新しいSIMカードを発行してもらえます。急いでいる時には本当に助かりますよね。
さらに、設定まで手伝ってもらえることもあります。SIMカードを受け取った後、スマホへの設定が不安な方は、スタッフにお願いすれば一緒にやってくれます。これは店舗ならではのサービスですね。
来店予約をしておこう
店舗に行く前に、ぜひやっておいてほしいのが来店予約です。楽天モバイルの公式サイトから、簡単に予約ができます。
予約しておくと、待ち時間がほとんどなくなります。飛び込みで行くと、特に週末や夕方は混雑していて、1時間以上待つこともあるんです。でも予約していれば、ほぼ時間通りに案内してもらえます。
予約方法は簡単です。公式サイトの店舗検索ページで、お近くの店舗を探します。店舗の詳細ページに「来店予約」というボタンがあるので、それをクリックします。
希望の日時を選んで、必要事項を入力すれば予約完了です。予約確認のメールも届くので、当日はそれを持って行けば大丈夫です。
店舗に持っていくもの
店舗に行く時は、以下のものを忘れずに持っていきましょう。
まず、本人確認書類です。運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証など、顔写真付きのものが望ましいです。健康保険証の場合は、補助書類として公共料金の領収書なども必要になることがあります。
次に、現在使っているスマホも持参してください。SIMカードを交換した後、その場で動作確認をするために必要です。
古いSIMカードがあれば、それも持っていきましょう。破損している場合でも、できるだけ持参した方がいいです。
そして、楽天会員のIDとパスワードも控えておきます。店舗でもログインが必要になる場面があるので、すぐに確認できるようにしておくと安心です。
店舗での手続きの流れ
実際に店舗での手続きがどう進むのか、見ていきましょう。
まず、店舗に到着したら受付で予約していることを伝えます。予約していない場合は、その場で受付票を受け取って順番を待ちます。
順番が来たら、スタッフが個別のブースに案内してくれます。そこで改めて用件を伝えます。「SIMカードを再発行したいんですが」と言えば大丈夫です。
スタッフから、再発行の理由を聞かれます。紛失なのか、破損なのか、機種変更なのかを答えましょう。理由によって必要な手続きが少し変わることがあります。
次に、本人確認書類を提示します。スタッフが書類をコピーまたはスキャンします。この時、書類の有効期限が切れていないか確認されるので、注意してください。
そして、新しいSIMのタイプを選びます。物理SIMかeSIMか、スタッフと相談しながら決めることができます。料金の説明もしっかりしてくれるので、分からないことがあれば遠慮なく質問しましょう。
申請内容を確認したら、タブレット端末で電子サインをします。これで申請完了です。
物理SIMの場合は、在庫があればその場で新しいカードを受け取れます。在庫がない場合は、後日郵送になることもあります。
eSIMの場合は、スタッフがその場で発行手続きをしてくれます。QRコードが発行されたら、それをスマホで読み取って設定します。
最後に、スマホにSIMを入れて(またはeSIMを設定して)、動作確認をします。電話がかけられるか、インターネットに接続できるか、一緒にチェックしてくれるので安心です。
問題がなければ、手続き完了です。所要時間は、混雑状況にもよりますが、30分から1時間程度見ておけばいいでしょう。
店舗利用時の注意点
店舗を利用する時にも、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
まず、全ての店舗で即日発行ができるわけではありません。特に小さな店舗だと、在庫がなくて後日郵送になることもあります。確実に即日で受け取りたい場合は、事前に電話で在庫を確認しておくといいですね。
また、営業時間も確認しておきましょう。店舗によって営業時間が違いますし、定休日がある場合もあります。公式サイトの店舗検索で確認できます。
そして、混雑する時間帯は避けた方がいいです。土日祝日、平日の夕方以降は特に混み合います。できれば平日の午前中や昼過ぎに行くと、スムーズに手続きできることが多いですよ。
物理SIMとeSIMの違いと選び方
SIMを再発行する時に悩むのが、物理SIMとeSIMのどちらを選ぶかですよね。それぞれの特徴を理解して、自分に合った方を選びましょう。
物理SIMの特徴
物理SIMは、従来からあるカード型のSIMです。スマホのSIMトレイに挿して使うタイプですね。
物理SIMのメリット
物理SIMの良いところは、まず対応機種が多いことです。古い機種から最新機種まで、ほとんどのスマホで使えます。eSIM非対応の機種でも問題ありません。
また、機種変更の時に差し替えるだけで使えるのも便利です。新しいスマホを買った時、古いスマホからSIMカードを抜いて、新しいスマホに挿すだけ。特別な設定は不要なことが多いです。
さらに、トラブルが起きた時の対処がしやすいという面もあります。通信がうまくいかない時、SIMカードを抜き差しするだけで直ることもあります。物理的な操作ができるので、分かりやすいんですよね。
物理SIMのデメリット
一方で、デメリットもあります。
まず、紛失のリスクがあります。小さなカードなので、機種変更の時などに失くしてしまいやすいんです。また、破損する可能性もあります。金属部分に傷がついたり、カード自体が折れたり曲がったりすることもあります。
そして、再発行に時間がかかります。オンラインで申請した場合、郵送されるまで1〜3日待つ必要があります。店舗でも、在庫がなければ即日受け取れません。
さらに、再発行に手数料がかかるのも痛いところです。3,300円は決して安くありませんよね。
eSIMの特徴
eSIMは、物理的なカードを使わず、スマホ本体に直接データを書き込む方式です。Embedded SIM、つまり「埋め込まれたSIM」という意味ですね。
eSIMのメリット
eSIMの最大のメリットは、再発行が無料で即座にできることです。オンラインで申請すれば、数分から数時間でQRコードが発行されます。それを読み取るだけで、すぐに使えるようになります。
また、紛失や破損の心配がないのも大きな利点です。物理的なカードがないので、失くしたり壊したりすることがありません。
さらに、複数のSIMを同時に使えるデュアルSIM機能を利用しやすいです。例えば、仕事用とプライベート用で番号を分けたい時、物理SIMとeSIMを併用することができます。
海外旅行の時にも便利です。現地のeSIMをダウンロードして、日本のSIMと併用できるので、SIMカードを入れ替える手間がありません。
eSIMのデメリット
eSIMにもいくつかデメリットがあります。
まず、対応機種が限られています。比較的新しいスマホでないと、eSIMに対応していません。特にAndroid端末では、対応機種がまだ少ないです。
また、設定が少し複雑に感じる方もいます。QRコードを読み取ったり、プロファイルをダウンロードしたりと、スマホ操作に慣れていないと戸惑うかもしれません。
そして、機種変更の時に再設定が必要です。物理SIMなら挿し替えるだけですが、eSIMは新しいスマホで改めて設定し直す必要があります。
どちらを選ぶべきか
では、結局どちらを選べばいいのでしょうか。判断のポイントをいくつか挙げてみます。
まず、お使いのスマホがeSIMに対応しているかどうかを確認しましょう。対応していなければ、選択肢は物理SIMしかありません。
次に、料金を考えます。再発行に3,300円払いたくない方は、eSIMを選ぶといいでしょう。無料で何度でも再発行できます。
急いでいる場合もeSIMがおすすめです。即日で使えるようになるので、すぐにスマホを復旧させたい時には最適です。
一方、スマホの操作に自信がない方や、デジタルな設定が苦手な方は、物理SIMの方が安心かもしれません。カードを挿すだけという物理的な操作の方が、分かりやすく感じる方も多いです。
また、今後機種変更の予定が頻繁にある方も、物理SIMの方が楽かもしれません。eSIMだと毎回再設定が必要になりますからね。
個人的には、対応機種を持っているならeSIMをおすすめします。一度設定さえできてしまえば、その後は本当に便利ですよ。
再発行後の設定方法
新しいSIMを受け取ったら、次は設定作業です。ここを乗り越えれば、また普通にスマホが使えるようになります。
物理SIMの設定手順
まず、物理SIMの設定方法から説明します。
SIMカードの挿入
新しいSIMカードが届いたら、まずはスマホの電源を切ります。電源が入ったままSIMカードを抜き差しするのは避けた方がいいです。
次に、SIMトレイを開けます。スマホの側面に小さな穴があるので、そこに専用のピン(またはクリップなど)を差し込んでトレイを引き出します。
古いSIMカードが入っている場合は、それを取り出します。そして、新しいSIMカードをセットします。カードには切り欠きがあるので、向きを間違えないように注意してください。
トレイをスマホに戻したら、電源を入れます。これで物理的な作業は完了です。
ネットワーク設定
電源を入れたら、自動的に楽天モバイルのネットワークに接続されることが多いです。画面の上部に「Rakuten」と表示されていれば、正常に認識されています。
もし表示されない場合は、手動で設定が必要です。iPhoneとAndroidで手順が少し違います。
iPhoneの場合
設定アプリを開いて、「モバイル通信」をタップします。「モバイルデータ通信ネットワーク」を選び、APN設定を確認します。
APNの欄に「rakuten.jp」と入力します。ユーザー名とパスワードは空欄のままで大丈夫です。
Androidの場合
設定アプリから「ネットワークとインターネット」を開きます。「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名」と進みます。
楽天モバイルのAPNが既に登録されていれば、それを選択します。なければ、新規で追加します。
名前は「楽天モバイル」、APNは「rakuten.jp」、その他の項目は空欄または「None」のままで保存します。
動作確認
設定が完了したら、動作確認をしましょう。まず、電話をかけてみます。自分の携帯番号に発信してみて、つながるか確認してください。
次に、インターネット接続を確認します。Wi-Fiをオフにして、モバイルデータ通信だけでブラウザを開いてみましょう。ウェブページが表示されれば成功です。
最後に、SMSの送受信も試してみるといいですね。全て問題なければ、設定完了です。
eSIMの設定手順
次に、eSIMの設定方法を説明します。
QRコードの取得
eSIMを申請すると、my楽天モバイルアプリまたはメールでQRコードが送られてきます。このQRコードが、eSIMをスマホに書き込むための鍵になります。
QRコードは、アプリの「契約プラン」ページから確認できます。「eSIM開通手続き」というボタンをタップすると、QRコードが表示されます。
Wi-Fi環境の確保
eSIMの設定には、インターネット接続が必要です。まだSIMが使えない状態なので、Wi-Fiに接続しておきましょう。自宅のWi-Fiや、公共のWi-Fiスポットを利用します。
QRコードの読み取り
準備ができたら、QRコードを読み取ります。
iPhoneの場合
設定アプリを開いて、「モバイル通信」をタップします。「モバイル通信プランを追加」を選びます。
カメラが起動するので、my楽天モバイルに表示されているQRコードを読み取ります。別の端末やパソコンの画面にQRコードを表示させて、それを読み取る形になります。
自分のスマホの画面に表示されているQRコードは読み取れないので、注意してください。別の端末が必要です。
QRコードを読み取ると、「モバイル通信プランを追加」という確認画面が出るので、「続ける」をタップします。
ダウンロードが始まります。数分で完了するので、そのまま待ちましょう。
完了したら、「主回線」「副回線」などの名称を設定できます。分かりやすい名前をつけておくといいですね。
Androidの場合
設定アプリから「ネットワークとインターネット」を開きます。「モバイルネットワーク」→「SIMカードを追加」と進みます。
「代わりにSIMをダウンロードしますか?」という画面が出たら、「次へ」をタップします。
QRコードのスキャン画面になるので、my楽天モバイルのQRコードを読み取ります。こちらも別の端末に表示させたQRコードを読み取る必要があります。
読み取ると、ダウンロードが始まります。完了したら「有効化」をタップして、eSIMを有効にします。
ネットワーク設定
eSIMのダウンロードが完了したら、ネットワーク設定を確認します。
モバイルデータ通信を楽天モバイルのeSIMに設定します。複数のSIMがある場合は、どのSIMをデータ通信に使うか選択できます。
また、デフォルトの音声回線も設定します。電話をかける時にどのSIMを使うか、ここで決めます。
動作確認
設定が完了したら、物理SIMと同様に動作確認をします。電話、インターネット、SMSが全て正常に使えることを確認しましょう。
問題がなければ、eSIMの設定完了です。お疲れ様でした。
設定でつまずいた時の対処法
設定がうまくいかない時は、以下の点をチェックしてみてください。
まず、スマホを再起動してみましょう。これだけで解決することも多いです。
次に、APN設定を再確認します。入力ミスがないか、もう一度見直してみてください。
機内モードのオンオフも試してみるといいですね。一度機内モードにしてから解除すると、ネットワークに再接続されます。
それでもダメな場合は、SIMカードの抜き差しをしてみます。物理SIMの場合、接触不良が原因のこともあります。
全て試しても解決しない時は、楽天モバイルのサポートに連絡しましょう。チャットサポートや電話サポートで相談できます。
再発行にかかる日数と即日対応
SIMの再発行を申請してから実際に使えるようになるまで、どのくらい時間がかかるのか気になりますよね。方法によって大きく違うので、詳しく見ていきましょう。
オンライン申請の場合
オンラインで申請した場合、eSIMと物理SIMで所要時間が全然違います。
eSIMの場合
eSIMなら、最短で数分から数時間で使えるようになります。申請してから審査が通るまでが数十分から1時間程度、その後QRコードが発行されたらすぐに設定できます。
つまり、急いでいる場合は申請から2〜3時間もあれば、スマホが使えるようになるということです。本当に早いですよね。
ただし、混雑状況によっては少し時間がかかることもあります。特に土日や連休中は、審査に時間がかかる場合があります。それでも、遅くとも1日以内には完了することが多いです。
物理SIMの場合
物理SIMは郵送になるので、もう少し時間がかかります。申請から自宅に届くまで、通常は1〜3日です。
申請したその日か翌日には発送されます。その後、配送に1〜2日かかるという感じですね。お住まいの地域によっては、もう少し早く届くこともあります。
ただし、離島や山間部、北海道や沖縄などの遠隔地だと、3日以上かかることもあります。また、天候や配送状況によっても遅れることがあります。
年末年始やゴールデンウィークなどの長期休暇中は、さらに日数がかかる可能性があります。配送業者も休みになりますからね。
店舗申請の場合
店舗で申請する場合は、在庫があれば即日で受け取れます。手続きが完了したその場で、新しいSIMカードを渡してもらえるんです。
所要時間は、混雑状況にもよりますが、受付から設定完了まで30分から1時間程度が目安です。予約していれば、ほぼこの時間で終わります。
ただし、在庫がない場合は後日郵送になります。特に小規模な店舗だと、在庫を置いていないこともあるんです。確実に即日で受け取りたい場合は、事前に電話で在庫を確認しておくといいでしょう。
最短で使えるようにするには
とにかく早くスマホを使えるようにしたい場合、どうすればいいでしょうか。
一番早いのは、eSIM対応機種を持っていて、オンラインで申請する方法です。これなら数時間で復旧できます。
次に早いのが、店舗で即日受け取りです。在庫があれば、当日中にはスマホが使えるようになります。
物理SIMを郵送で受け取る方法は、どうしても数日かかってしまいます。急ぎの場合は避けた方がいいですね。
配送が遅れている時の対処法
物理SIMを申請したのに、予定日を過ぎても届かない場合があります。そんな時はどうすればいいでしょうか。
まず、my楽天モバイルで配送状況を確認しましょう。追跡番号が表示されていれば、配送業者のサイトで詳しい状況が分かります。
配送業者に問題がある場合は、直接問い合わせてみてください。不在票が入っていないか、自宅の郵便受けも確認しましょう。
それでも分からない場合は、楽天モバイルのサポートに連絡します。配送状況を調べてもらえますし、必要なら再発送の手続きもしてくれます。
電話番号は変わるのか
SIMを再発行する時に心配になるのが、「電話番号が変わってしまうのでは?」ということですよね。結論から言うと、基本的に電話番号は変わりません。
電話番号はそのまま使える
楽天モバイルでSIMを再発行しても、電話番号は以前と同じものが使えます。紛失や破損、機種変更など、どんな理由で再発行しても同じです。
これは、電話番号が楽天モバイルのアカウントに紐付いているからです。SIMカード自体が変わっても、アカウント情報は変わらないので、電話番号もそのまま引き継がれるんですね。
友だちや家族に新しい番号を伝える必要はありませんし、LINEやメールアドレスの変更手続きも不要です。これは本当に助かりますよね。
例外的に変わることもある
ただし、ごく稀に電話番号が変わるケースもあります。
一つは、自分から番号変更を希望する場合です。何らかの理由で電話番号を変えたい時は、SIM再発行と同時に番号変更を申請できます。ただし、これには別途手数料がかかります。
もう一つは、長期間契約が休止状態だった場合です。料金未払いなどで回線が停止している期間が長いと、電話番号が解約扱いになることがあります。その場合、再契約した時に新しい番号が割り当てられます。
また、一度解約してから再契約した場合も、以前の番号は使えません。解約すると電話番号も返却されてしまうんです。
MNPで他社から移ってきた番号も維持される
楽天モバイルに乗り換える前、他の携帯会社から電話番号を引き継いできた方もいるでしょう。いわゆるMNP(番号ポータビリティ)ですね。
こういった番号も、SIM再発行によって変わることはありません。元々ドコモやauで使っていた番号でも、ちゃんと維持されます。
番号が変わらないことを確認する方法
もし不安な場合は、申請前に確認することができます。
オンライン申請の場合、確認画面に現在の電話番号が表示されます。「この番号のまま再発行します」という案内があるので、そこで確認できます。
店舗申請の場合は、スタッフに直接聞いてみましょう。「電話番号は変わりませんよね?」と確認すれば、答えてくれます。
新しいSIMを受け取った後も、設定する前にもう一度確認できます。SIMカードのパッケージに電話番号が印字されていることもあるので、チェックしてみてください。
よくあるトラブルと対処法
SIM再発行の手続きや設定でよく起こるトラブルと、その解決方法をまとめておきます。
申請ができない
オンラインで申請しようとしても、エラーが出て進めないことがあります。
ログインできない
まず多いのが、ログインの問題です。楽天会員のIDやパスワードを忘れてしまった場合ですね。
この場合は、楽天市場などの楽天サービスからパスワードの再設定をしてください。my楽天モバイル専用のパスワードではなく、楽天会員のパスワードです。
二段階認証を設定している場合、認証コードが届かないというトラブルもあります。メールやSMSの受信設定を確認してみましょう。
本人確認書類が通らない
書類をアップロードしても、審査が通らないことがあります。
よくある原因は、書類の写真が不鮮明だったり、一部が切れていたりすることです。明るい場所で、書類全体がはっきり写るように撮影し直してみてください。
また、書類の有効期限が切れている場合も審査が通りません。運転免許証の更新を忘れていたり、パスポートの期限が過ぎていたりしないか確認しましょう。
住所が現在の住所と一致していない場合も問題になります。引っ越しして住所が変わったのに、書類の更新をしていないケースですね。この場合は、先に住所変更の手続きをする必要があります。
SIMが届かない
物理SIMを申請したのに、いつまで経っても届かないというトラブルもあります。
発送されていない
まず、本当に発送されているか確認しましょう。my楽天モバイルで配送状況をチェックできます。
審査が完了していない場合は、まだ発送されていません。本人確認書類に問題があって、審査が止まっているのかもしれません。アプリに通知が来ていないか確認してみてください。
配送先が間違っている
配送先の住所を間違えて登録してしまった場合、違う場所に配送されてしまいます。
my楽天モバイルで登録住所を確認してみましょう。間違っていた場合、配送業者に連絡して配送先を変更してもらえないか相談してみてください。
不在で受け取れなかった
不在票が入っていないか、郵便受けを確認しましょう。配送業者の営業所で保管されている可能性があります。
不在票に記載されている電話番号に連絡して、再配達を依頼するか、営業所まで取りに行くこともできます。
SIMが認識されない
新しいSIMをスマホに挿しても、認識されないことがあります。
SIMカードの挿入ミス
物理SIMの場合、挿入の向きが間違っていたり、しっかり挿さっていなかったりすることがあります。
一度取り出して、向きを確認してから挿し直してみてください。カチッという感触があるまで、しっかり押し込みましょう。
SIMロックがかかっている
他社で購入したスマホを使っている場合、SIMロックがかかっている可能性があります。
SIMロックとは、特定の携帯会社のSIMしか使えないようにする制限のことです。例えばドコモで買ったスマホには、ドコモのSIMロックがかかっていることがあります。
2021年10月以降に発売されたスマホは、原則SIMロックがかかっていませんが、それ以前の機種は要注意です。
SIMロックがかかっている場合は、購入した携帯会社でロック解除の手続きをする必要があります。オンラインで無料で解除できることが多いので、各社の公式サイトを確認してみてください。
APN設定が間違っている
SIMは認識されているのに通信ができない場合、APN設定に問題があるかもしれません。
設定アプリからAPN情報を確認して、正しく入力されているかチェックしてみてください。先ほど説明した設定方法を参考にして、もう一度設定し直してみましょう。
eSIMのQRコードが読み取れない
eSIMの設定でつまずきやすいのが、QRコードの読み取りです。
別の端末がない
自分のスマホの画面に表示されているQRコードは、同じスマホのカメラでは読み取れません。別の端末が必要なんです。
パソコンを持っている方は、パソコンのブラウザでmy楽天モバイルにアクセスして、画面にQRコードを表示させましょう。それをスマホのカメラで読み取ります。
パソコンがない場合は、家族や友人のスマホを借りるか、タブレットを使う方法もあります。
どうしても別の端末が用意できない場合は、楽天モバイルの店舗に行けば手伝ってもらえます。
QRコードが表示されない
my楽天モバイルでQRコードが表示されない場合、審査がまだ完了していない可能性があります。
申請から審査完了まで、多少時間がかかることがあります。数時間待ってから、もう一度確認してみてください。
それでも表示されない場合は、アプリを一度閉じて再起動してみましょう。アプリの不具合が原因のこともあります。
通信速度が遅い
新しいSIMに交換した後、通信速度が以前より遅く感じることがあります。
データ容量を使い切っている
楽天モバイルのプランには、データ無制限のオプションもありますが、基本プランでは容量制限があります。制限を超えると、速度が遅くなります。
my楽天モバイルでデータ使用量を確認してみましょう。上限に達している場合は、追加でデータ容量を購入するか、Wi-Fiを使って乗り切るしかありません。
電波状況が悪い
場所によっては、楽天モバイルの電波が弱いエリアもあります。特に地下や建物の中では、つながりにくいことがあります。
場所を移動してみるか、Wi-Fiが使える場所を探してみてください。
スマホの設定に問題がある
省電力モードやデータセーバーなどの機能が有効になっていると、通信速度が制限されることがあります。
設定アプリで、こういった機能がオンになっていないか確認してみましょう。
コストを抑えるためのポイント
SIM再発行には手数料がかかることもあるので、できればコストは抑えたいですよね。いくつかのポイントをご紹介します。
eSIMを選ぶ
一番確実にコストを抑える方法は、eSIMを選ぶことです。再発行が無料なので、物理SIMの3,300円を節約できます。
対応機種を持っている方は、ぜひeSIMを検討してみてください。設定も一度慣れてしまえば簡単ですよ。
SIMカードを大切に扱う
そもそも再発行が必要にならないように、SIMカードを大切に扱うことが一番の節約です。
機種変更の時は、古いSIMカードを安全な場所に保管しておきましょう。小さなケースやジップロックに入れて、引き出しにしまっておくといいですね。
SIMカードを抜き差しする時は、丁寧に扱ってください。力を入れすぎたり、無理に引っ張ったりすると、カードや端末を傷つけてしまいます。
また、SIMカードを裸のまま持ち歩くのは避けましょう。ポケットに入れて歩いていると、知らないうちに落としてしまうことがあります。
複数枚同時に再発行しない
家族で複数回線を契約している場合、一度に全員分のSIMを再発行すると、かなりの出費になります。
本当に必要な回線だけを再発行するようにしましょう。使っていない回線や、予備の回線は後回しにしても問題ありません。
キャンペーンを利用する
先ほども触れましたが、楽天モバイルは時々SIM再発行の手数料無料キャンペーンを実施しています。
急ぎでなければ、そういったキャンペーンを待つのも一つの方法です。公式サイトやメールマガジンをチェックして、情報を逃さないようにしましょう。
店舗での無駄な出費を避ける
店舗に行くと、スタッフからオプションサービスや付属品を勧められることがあります。
本当に必要なものだけを購入するようにしましょう。その場の雰囲気で不要なものまで買ってしまうと、無駄な出費になります。
「検討します」とはっきり断る勇気も大切ですよ。
セキュリティ面での注意点
SIMカードは個人情報の塊です。再発行の際には、セキュリティにも気を配りましょう。
古いSIMカードの処分方法
新しいSIMが届いたら、古いSIMカードはどうすればいいでしょうか。
そのまま捨てるのは危険です。SIMカードには、あなたの電話番号や契約情報が記録されています。悪意のある人の手に渡ると、情報を悪用される可能性があります。
正しい処分方法は、まずカードを物理的に破壊することです。ハサミで細かく切り刻むのが一番確実です。特に金属部分(ICチップ)は念入りに破壊しましょう。
切った破片は、別々のゴミ袋に分けて捨てると安心です。一つの袋にまとめて捨てると、拾われて復元される可能性がゼロではありません。
また、楽天モバイルの店舗で回収してもらうこともできます。店舗に持ち込めば、適切に廃棄してくれます。
紛失した場合の対応
SIMカードを紛失した場合は、すぐに対応が必要です。
まず、my楽天モバイルから回線の一時停止手続きをしましょう。これで、拾った人が勝手に通話やデータ通信をすることを防げます。
一時停止したら、再発行の手続きを進めます。新しいSIMが届いて設定が完了したら、自動的に古いSIMは使えなくなります。
万が一、紛失したSIMで不正な通話料が発生していた場合は、楽天モバイルのサポートに相談してみてください。状況によっては、料金を免除してもらえることもあります。
暗証番号の管理
楽天モバイルの契約には、4桁の暗証番号が設定されています。この番号は、重要な手続きをする時に必要になります。
暗証番号は絶対に他人に教えないでください。店舗のスタッフでも、暗証番号を聞いてくることはありません。もし聞かれたら、詐欺を疑いましょう。
また、誕生日や電話番号など、簡単に推測できる番号は避けた方がいいです。定期的に変更するのもおすすめです。
フィッシング詐欺に注意
最近増えているのが、楽天モバイルを装ったフィッシング詐欺です。
「SIMカードの再発行が必要です」「本人確認が取れていません」といった内容のメールやSMSが届き、偽のサイトに誘導されます。そこで個人情報やクレジットカード情報を入力させようとするんです。
楽天モバイルから送られてくるメールは、必ず公式ドメイン(@rakuten.co.jpなど)から送信されます。怪しいメールが届いたら、まず送信元を確認してください。
また、メール内のリンクをクリックするのではなく、自分でブラウザを開いて公式サイトにアクセスする習慣をつけましょう。
こんな時はどうする?ケース別アドバイス
最後に、いくつかの具体的なケースについて、アドバイスをまとめておきます。
海外旅行中に紛失した場合
海外でSIMカードを失くしてしまった時は、まず楽天モバイルの海外サポートに連絡しましょう。国内と同じように、一時停止と再発行の手続きができます。
ただし、物理SIMの場合は日本の住所にしか郵送できません。海外滞在中に受け取ることはできないので、帰国してから受け取ることになります。
eSIMなら、海外でも設定できます。Wi-Fi環境があれば、QRコードを読み取って設定できるので、海外でもすぐに使えるようになります。
海外旅行に行く時は、念のためSIMカードの写真を撮っておくといいかもしれません。カード番号など、必要な情報を記録しておくと、手続きがスムーズになります。
法人契約の場合
法人で楽天モバイルを契約している場合も、基本的な手順は個人と同じです。ただし、本人確認書類として会社の登記簿謄本などが必要になることがあります。
また、契約者本人(法人の代表者)以外が手続きする場合は、委任状が必要です。会社の担当者が手続きする時は、事前に準備しておきましょう。
複数回線をまとめて再発行したい場合は、店舗ではなく法人向けの窓口に連絡した方がスムーズです。
未成年者の契約の場合
未成年者名義で契約している場合、SIMの再発行には親権者の同意が必要になることがあります。
オンライン申請の場合、親権者のアカウントでログインして手続きする必要があるかもしれません。店舗の場合は、親権者が同伴するか、同意書を持参してください。
18歳以上の方でも、契約時に未成年だった場合は同様の扱いになることがあります。詳しくはサポートに確認してみてください。
障がいをお持ちの方のサポート
視覚障がいや聴覚障がいなど、何らかの障がいをお持ちの方も、安心してSIM再発行の手続きができます。
店舗では、筆談や手話通訳などの対応をしてくれます。事前に連絡しておけば、適切なサポート体制を準備してくれるので、来店予約の時に伝えておくといいでしょう。
オンライン申請の場合、画面読み上げソフトに対応していないページもありますが、電話サポートを利用すれば手続きを進めてもらえます。
高齢の方へのサポート
スマホ操作に慣れていない高齢の方にとって、SIM再発行の手続きは少しハードルが高く感じるかもしれません。
そんな時は、家族や友人に手伝ってもらうのが一番です。オンライン申請なら、代わりに操作してあげることができます。ただし、本人確認は本人が行う必要があるので、その点は注意してください。
また、店舗に一緒に行ってあげるのもいいですね。スタッフが丁寧に説明してくれますし、設定まで手伝ってもらえます。
楽天モバイルでは、スマホ教室なども開催しているので、基本的な操作方法から学ぶこともできますよ。
今後のために知っておきたいこと
SIM再発行を無事に完了できたら、今後のために覚えておきたいポイントがいくつかあります。
定期的なバックアップ
SIMカード自体にはデータは保存されませんが、連絡先などの情報はスマホ本体に入っています。万が一に備えて、定期的にバックアップを取っておきましょう。
iPhoneの場合はiCloudバックアップ、Androidの場合はGoogleアカウントでのバックアップが便利です。これらを設定しておけば、スマホを買い替えた時やトラブルがあった時にも、データを復元できます。
契約情報の確認
たまには、my楽天モバイルで契約情報を確認してみましょう。住所や電話番号、支払い方法などが正しく登録されているか、チェックすることが大切です。
特に引っ越しをした時は、住所変更を忘れずに。SIMカードを再発行する時に、古い住所のままだと困りますからね。
セキュリティ設定の見直し
定期的にパスワードや暗証番号を変更することも、セキュリティ対策として有効です。長い間同じパスワードを使っていると、漏洩するリスクが高まります。
また、二段階認証を設定しておくと、さらに安全性が高まります。少し手間はかかりますが、大切な情報を守るためには必要なことです。
プラン内容の見直し
SIM再発行のタイミングで、料金プランも見直してみるのはいかがでしょうか。使い方が変わっていれば、より適したプランがあるかもしれません。
楽天モバイルは定期的に新しいプランやキャンペーンを出しているので、チェックしてみる価値はありますよ。
サポート窓口の確認
困った時にすぐ相談できるよう、サポート窓口の連絡先を控えておきましょう。
my楽天モバイルアプリには、チャットサポートの機能もあります。24時間対応しているので、夜中に困った時でも相談できて便利です。
また、最寄りの楽天モバイルショップの場所と営業時間も把握しておくといいですね。いざという時に駆け込めます。
スマホを使っていると、思わぬトラブルに遭遇することもあります。でも、正しい知識と準備があれば、ほとんどのトラブルは自分で解決できます。この記事が、皆さんの快適なスマホライフの助けになれば嬉しいです。