はじめに|なぜ今、日付検索が重要なのか
X(旧Twitter)で過去の投稿を探したいとき、「あの時の投稿が見つからない」「特定の期間だけ検索したい」と困った経験はありませんか?
2025年現在、Xには1日あたり約6億件以上の投稿が流れています。この膨大な情報の海から目的の投稿を見つけ出すには、日付検索のテクニックが必須です。しかし、多くのユーザーが正しい検索方法を知らず、貴重な時間を無駄にしています。
実際、適切な日付検索コマンドを使えば、数年前の特定の日の投稿でも数秒で見つけることができます。企業のマーケティング担当者、研究者、ジャーナリスト、そして一般ユーザーまで、日付検索は情報収集の効率を劇的に向上させる強力なツールなのです。
本記事では、基本的なコマンドから高度な応用テクニック、トラブルシューティングまで、日付検索のすべてを網羅的に解説します。
第1章|日付検索の基礎知識
1-1. 日付検索とは何か?
日付検索とは、X上の投稿を特定の日付や期間で絞り込んで検索する機能です。通常の検索では最新の投稿から順に表示されますが、日付検索を使えば「2024年1月1日から1月31日までの投稿」のように、ピンポイントで過去の投稿を抽出できます。
日付検索が役立つ場面:
- 過去のニュースやトレンドの調査
- 特定イベント期間中の反応分析
- 自分や他者の過去の発言の確認
- マーケティングキャンペーンの効果測定
- 炎上や問題発生時の経緯追跡
- 学術研究のためのデータ収集
1-2. 日付検索の仕組み
Xの日付検索は、検索演算子(オペレーター)と呼ばれる特殊なコマンドを使用します。これらのコマンドを検索ボックスに入力することで、システムに対して「どの期間の投稿を表示するか」を指示できます。
基本的な仕組みは以下の通りです:
- 検索ボックスにコマンドを入力
- システムがデータベースから該当する投稿を抽出
- 時系列順または関連度順で結果を表示
1-3. 日付検索のメリット
時間の節約 膨大な投稿から手作業でスクロールする必要がなくなり、目的の情報に瞬時にアクセスできます。
検索精度の向上 期間を絞ることで、無関係な新しい投稿や古すぎる投稿を排除し、本当に必要な情報だけを取得できます。
データ分析の効率化 特定期間のトレンドや反応を定量的に分析する際、正確なデータセットを構築できます。
履歴管理の簡便化 自分の過去の投稿を整理したり、特定の話題について何を言ったか確認したりする際に便利です。
第2章|基本的な日付検索コマンド
2-1. since(〜以降)コマンド
since:YYYY-MM-DD
は、指定した日付以降の投稿を検索するコマンドです。
基本的な使い方:
地震 since:2024-01-01
この例では、2024年1月1日以降に投稿された「地震」を含む投稿が表示されます。
注意点:
- 日付は必ず
YYYY-MM-DD
形式(年-月-日)で入力 - ハイフン(-)は半角で入力
- コロン(:)も半角で入力
- 日付と時刻の間にスペースは不要
2-2. until(〜まで)コマンド
until:YYYY-MM-DD
は、指定した日付より前の投稿を検索するコマンドです。
基本的な使い方:
オリンピック until:2024-12-31
この例では、2024年12月31日より前に投稿された「オリンピック」を含む投稿が表示されます。
重要: until
で指定した日付当日は含まれません。2024-12-31を指定した場合、12月30日までの投稿が対象となります。
2-3. sinceとuntilの組み合わせ
最も強力な検索方法は、since
と until
を組み合わせて期間を指定することです。
基本的な使い方:
花火大会 since:2024-07-01 until:2024-08-31
この例では、2024年7月1日から8月30日までの「花火大会」に関する投稿が表示されます。
実践例:
検索目的 | コマンド例 |
---|---|
2024年の年末年始の投稿 | 年末年始 since:2023-12-28 until:2024-01-05 |
去年の誕生日に関する投稿 | 誕生日 since:2024-03-15 until:2024-03-16 |
特定週の投稿 | 新製品 since:2024-06-01 until:2024-06-08 |
2-4. 日付フォーマットの正しい書き方
日付検索で最も多いエラーが、日付フォーマットの間違いです。
正しいフォーマット:
- ✅
since:2024-01-01
- ✅
until:2024-12-31
間違ったフォーマット:
- ❌
since:2024/01/01
(スラッシュ区切り) - ❌
since:2024.01.01
(ドット区切り) - ❌
since:01-01-2024
(日-月-年順) - ❌
since:2024年1月1日
(日本語表記) - ❌
since: 2024-01-01
(コロンの後にスペース)
第3章|ユーザー指定との組み合わせ
3-1. from(特定ユーザー)コマンド
from:ユーザー名
コマンドで、特定のアカウントの投稿だけを検索できます。
基本的な使い方:
from:elonmusk
この例では、イーロン・マスク氏(@elonmusk)の投稿だけが表示されます。
注意点:
- @マークは不要(
from:elonmusk
が正解、from:@elonmusk
は誤り) - ユーザー名は正確に入力(大文字小文字は区別されない)
3-2. 特定ユーザーの期間限定検索
from
と日付コマンドを組み合わせることで、特定ユーザーの特定期間の投稿を検索できます。
実践例:
from:narendramodi since:2024-01-01 until:2024-01-31
この例では、ナレンドラ・モディ首相の2024年1月の投稿が表示されます。
活用シーン:
シーン | コマンド例 |
---|---|
企業の過去のキャンペーン調査 | from:企業アカウント since:2024-06-01 until:2024-06-30 |
有名人の特定イベント時の発言 | from:有名人 since:イベント開始日 until:イベント終了日 |
自分の過去の投稿確認 | from:自分のユーザー名 since:2023-01-01 until:2023-12-31 |
3-3. 複数ユーザーの検索
複数のユーザーを同時に検索したい場合は、OR演算子を使用します。
(from:ユーザーA OR from:ユーザーB) since:2024-01-01
注意: ORは必ず大文字で入力し、括弧で囲む必要があります。
3-4. 自分の投稿だけを検索する方法
自分の過去の投稿を探す際は、自分のユーザー名を使用します。
from:自分のユーザー名 キーワード since:2023-01-01
応用例:
- 過去に紹介したレストランを探す
- 特定のイベントについて何を書いたか確認
- 年間の投稿を振り返る
第4章|メディア検索フィルター
4-1. filter:images(画像検索)
画像を含む投稿だけを検索したい場合は、filter:images
を使用します。
基本的な使い方:
桜 filter:images since:2024-03-20 until:2024-04-10
この例では、2024年3月20日から4月9日までの桜の画像付き投稿が表示されます。
活用例:
- 特定イベントの写真を探す
- 商品画像を含む投稿を調査
- インフルエンサーの投稿画像を収集
4-2. filter:videos(動画検索)
動画を含む投稿だけを検索したい場合は、filter:videos
を使用します。
料理レシピ filter:videos since:2024-01-01
4-3. filter:links(リンク検索)
外部リンクを含む投稿だけを検索できます。
ニュース filter:links since:2024-01-01 until:2024-01-31
活用シーン:
- ニュース記事の共有投稿を探す
- 特定ドメインへのリンクを含む投稿を調査
- アフィリエイトリンクを含む投稿を分析
4-4. 複数フィルターの組み合わせ
from:ユーザー名 filter:images since:2024-01-01 until:2024-12-31
この例では、特定ユーザーの2024年の画像付き投稿だけが表示されます。
高度な組み合わせ例:
目的 | コマンド |
---|---|
特定期間の動画付き投稿 | キーワード filter:videos since:YYYY-MM-DD until:YYYY-MM-DD |
ユーザーの画像投稿だけ | from:ユーザー名 filter:images |
リンク付きの特定期間投稿 | キーワード filter:links since:YYYY-MM-DD until:YYYY-MM-DD |
第5章|高度な検索テクニック
5-1. エンゲージメント指定検索
特定以上のいいねやリツイートを獲得した投稿だけを検索できます。
コマンド一覧:
min_retweets:数値
– 最低リツイート数min_faves:数値
– 最低いいね数min_replies:数値
– 最低返信数
実践例:
AI since:2024-01-01 min_faves:1000
この例では、2024年以降に投稿された「AI」に関する投稿のうち、1000いいね以上を獲得したものが表示されます。
活用シーン:
- バイラルコンテンツの分析
- インフルエンサーの人気投稿調査
- トレンド分析
5-2. 言語指定検索
特定の言語の投稿だけを検索できます。
ラーメン lang:ja since:2024-01-01
主な言語コード:
lang:ja
– 日本語lang:en
– 英語lang:es
– スペイン語lang:fr
– フランス語lang:zh
– 中国語
5-3. 除外検索(マイナス演算子)
特定のキーワードを含む投稿を除外したい場合は、マイナス記号(-)を使用します。
iPhone -Android since:2024-01-01
この例では、「iPhone」を含むが「Android」を含まない投稿が表示されます。
応用例:
from:ユーザー名 -filter:retweets since:2024-01-01
この例では、特定ユーザーのオリジナル投稿だけが表示され、リツイートは除外されます。
5-4. フレーズ検索(完全一致)
引用符(””)で囲むことで、完全一致のフレーズを検索できます。
"人工知能" since:2024-01-01 until:2024-12-31
使い分け:
人工知能
– 「人工」「知能」のいずれかまたは両方を含む投稿"人工知能"
– 「人工知能」という連続したフレーズを含む投稿のみ
5-5. 位置情報検索
特定の場所からの投稿を検索できます。
near:東京 within:15km since:2024-01-01
注意: 位置情報を有効にして投稿したユーザーの投稿のみが対象です。
5-6. 返信の除外
from:ユーザー名 -filter:replies since:2024-01-01
この例では、特定ユーザーのオリジナル投稿だけが表示され、他者への返信は除外されます。
第6章|実践的な検索例
6-1. ニュース・トレンド調査
過去の大きなニュースを調査:
"地震" since:2024-01-01 until:2024-01-02 min_retweets:100
特定期間のトレンドワード:
(ChatGPT OR AI OR "人工知能") since:2024-01-01 until:2024-12-31 lang:ja
6-2. 企業・ブランド分析
競合他社のキャンペーン調査:
from:競合アカウント since:2024-06-01 until:2024-06-30 filter:images
自社ブランドの言及調査:
ブランド名 -from:自社アカウント since:2024-01-01 min_faves:10
6-3. イベント分析
特定イベント期間中の反応:
(イベント名 OR #イベントハッシュタグ) since:イベント開始日 until:イベント終了日+1日
イベントの画像投稿収集:
#イベントハッシュタグ filter:images since:2024-08-01 until:2024-08-03
6-4. 学術研究用データ収集
特定トピックの時系列分析:
気候変動 since:2020-01-01 until:2024-12-31 lang:ja min_faves:50
専門家の意見収集:
(from:専門家A OR from:専門家B OR from:専門家C) ワクチン since:2023-01-01
6-5. 炎上・危機管理
問題発生時の経緯確認:
企業名 since:問題発生日-1日 until:問題発生日+7日 min_retweets:10
ネガティブな反応の監視:
ブランド名 (最悪 OR ひどい OR 問題) since:2024-01-01
6-6. インフルエンサー分析
特定インフルエンサーの人気投稿:
from:インフルエンサー since:2024-01-01 until:2024-12-31 min_faves:1000 -filter:retweets
複数インフルエンサーの投稿比較:
(from:インフルエンサーA OR from:インフルエンサーB) ファッション since:2024-01-01 filter:images
第7章|トラブルシューティング
7-1. 検索結果が表示されない
原因と対処法:
コマンドの入力ミス
- 日付フォーマットを確認(YYYY-MM-DD)
- コロンやハイフンが半角か確認
- スペースの位置を確認
対象投稿が存在しない
- 期間設定を広げてみる
- キーワードを変更してみる
- ユーザー名のスペルを確認
アカウントの非公開設定
- 非公開アカウントの投稿は検索できない
- 削除された投稿は検索結果に表示されない
検索コマンドの制限
- 一部のコマンドは組み合わせると機能しない場合がある
- コマンドを減らして試してみる
7-2. 期待した期間の投稿が表示されない
タイムゾーンの問題:
Xの日付検索はUTC(協定世界時)基準です。日本時間(JST)はUTC+9時間なので、以下のような問題が発生します。
例: 日本時間の2024年1月1日午前2時の投稿は、UTC では2023年12月31日午後5時になります。
対処法:
- 検索したい日付の前日も含めて検索範囲を設定
since:2023-12-31 until:2024-01-02
のように余裕を持たせる
7-3. 古い投稿が検索できない
Xの検索は過去7日程度の投稿に最適化されています。数ヶ月〜数年前の投稿を検索する場合:
対処法:
- 期間を狭く指定する(1ヶ月単位など)
- 特定のユーザー名を指定する
- より具体的なキーワードを使用
- 外部ツールの利用を検討
7-4. スマートフォンでの検索がうまくいかない
問題: スマートフォンアプリでは高度な検索コマンドが使いにくい
対処法:
- ブラウザ版のXを使用
- 検索コマンドをメモアプリに保存してコピー&ペースト
- PC版サイトをリクエスト
7-5. 検索結果が多すぎる
対処法:
- 期間をより狭く設定
- 除外キーワードを追加(-キーワード)
- エンゲージメント指定を追加(min_faves, min_retweets)
- ユーザー指定を追加(from:)
- メディアフィルターを追加(filter:images など)
7-6. よくある入力ミスと修正方法
間違った入力 | 正しい入力 | 説明 |
---|---|---|
since 2024-01-01 |
since:2024-01-01 |
コロンが必要 |
from @username |
from:username |
@マーク不要、コロン必要 |
since:2024/01/01 |
since:2024-01-01 |
ハイフン区切り |
since:01-01-2024 |
since:2024-01-01 |
年-月-日の順序 |
filter: images |
filter:images |
スペース不要 |
第8章|便利なツールとサービス
8-1. 高度な検索インターフェース
Xには高度な検索ページがあります:
アクセス方法:
- Xにログイン
- 検索ボックスの右側の「…」または設定アイコンをクリック
- 「高度な検索」を選択
利点:
- GUIで検索条件を設定できる
- コマンドを覚える必要がない
- 初心者でも使いやすい
8-2. 外部検索ツール
TweetDeck(現X Pro)
- 複数の検索を同時に表示
- リアルタイム更新
- カラム形式で整理
Twitonomy
- 詳細なユーザー分析
- 投稿時間の分析
- エンゲージメント統計
Social Bearing
- 無料で使える検索ツール
- CSV形式でのエクスポート
- グラフ化機能
8-3. ブラウザ拡張機能
Advanced Search on Twitter
- ワンクリックで高度な検索
- よく使う検索条件を保存
Twitter Search Shortcuts
- キーボードショートカット
- 検索履歴の管理
8-4. プログラミングでの自動化
Python + Tweepy
# 例:特定期間の投稿を取得
import tweepy
auth = tweepy.OAuthHandler(API_KEY, API_SECRET)
api = tweepy.API(auth)
tweets = api.search_tweets(
q="keyword since:2024-01-01 until:2024-01-31",
count=100
)
注意: X API は有料プランが必要な場合があります(2025年現在)。
第9章|データ分析への応用
9-1. 時系列分析
特定トピックの時間経過による変化を分析:
トピック since:2024-01-01 until:2024-01-31
トピック since:2024-02-01 until:2024-02-29
トピック since:2024-03-01 until:2024-03-31
月ごとの投稿数やエンゲージメントの変化を追跡できます。
9-2. センチメント分析
ポジティブ・ネガティブな反応の比較:
商品名 (良い OR 素晴らしい OR 最高) since:2024-01-01
商品名 (悪い OR ひどい OR 最悪) since:2024-01-01
9-3. 競合比較
(競合A OR 競合B OR 競合C) since:2024-01-01 until:2024-12-31 lang:ja
複数の競合ブランドの言及数やエンゲージメントを比較できます。
9-4. インフルエンサー特定
トピック since:2024-01-01 min_followers:10000 min_faves:100
特定トピックで影響力のあるユーザーを特定できます。
9-5. データのエクスポートと保存
方法1:手動でのスクリーンショット
- 簡単だが大量データには不向き
方法2:外部ツール使用
- CSV形式でエクスポート可能
- データベースに保存可能
方法3:API使用
- プログラムで自動収集
- 大規模データ分析に適している
第10章|ビジネス活用事例
10-1. マーケティング分析
キャンペーン効果測定:
#キャンペーンハッシュタグ since:開始日 until:終了日
- リーチ数の測定
- エンゲージメント率の計算
- 時間帯別の反応分析
10-2. ブランドモニタリング
ブランド言及の監視:
ブランド名 since:today-7
(注:since:today-7
は過去7日間を意味する表記。実際にはYYYY-MM-DD形式で指定)
危機管理:
ブランド名 (問題 OR クレーム OR 返金) since:2024-01-01
10-3. 顧客インサイト収集
商品への反応:
商品名 since:発売日 until:発売日+30日 lang:ja
顧客の声:
from:顧客アカウント 商品名 since:購入後の期間
10-4. 競合情報収集
新製品発表の監視:
from:競合アカウント (発表 OR リリース OR 新製品) since:2024-01-01
価格戦略の分析:
競合ブランド (価格 OR セール OR 割引) since:2024-01-01 until:2024-12-31
10-5. インフルエンサーマーケティング
適切なインフルエンサーの発見:
業界キーワード since:2024-01-01 min_faves:1000 min_followers:10000
インフルエンサーのパフォーマンス分析:
from:インフルエンサー since:キャンペーン開始 until:キャンペーン終了 min_retweets:100
第11章|ジャーナリズム・研究での活用
11-1. ニュース検証
情報源の特定:
"ニュース見出し" since:報道日-7 until:報道日
最初に誰が情報を投稿したかを追跡できます。
11-2. 世論調査
トピックに対する世論の変化:
政策名 since:発表前1ヶ月 until:発表日
政策名 since:発表日 until:発表後1ヶ月
11-3. 歴史的イベントの記録
重要イベントの記録:
#イベント名 since:イベント開始 until:イベント終了 filter:images
当時の写真や動画、人々の反応を記録として保存できます。
11-4. 学術研究
研究データの収集:
研究トピック since:2020-01-01 until:2024-12-31 lang:ja min_retweets:10
専門家の意見収集:
(from:専門家1 OR from:専門家2) 研究トピック since:2023-01-01
第12章|プライバシーとセキュリティ
12-1. 自分の投稿の管理
過去の投稿を見直す:
from:自分のユーザー名 since:2020-01-01
削除すべき古い投稿や不適切な内容がないかチェックできます。
12-2. 個人情報の確認
個人情報を含む投稿の検索:
from:自分のユーザー名 (電話番号 OR メールアドレス OR 住所)
誤って個人情報を投稿していないか確認しましょう。
12-3. なりすまし対策
自分の名前が使われていないか確認:
"あなたの名前" -from:自分のユーザー名 since:2024-01-01
なりすましアカウントや不正な言及を発見できます。
第13章|効率化のためのコツ
13-1. よく使う検索のテンプレート化
頻繁に使う検索コマンドをテンプレート化して保存:
# 自分の過去投稿検索テンプレート
from:自分のユーザー名 since:YYYY-MM-DD until:YYYY-MM-DD
# ブランド監視テンプレート
ブランド名 -from:自社アカウント since:YYYY-MM-DD min_faves:10
# 競合調査テンプレート
from:競合アカウント since:YYYY-MM-DD until:YYYY-MM-DD filter:images
13-2. メモアプリでの管理
- Evernote、Notion、Google Keepなどに保存
- カテゴリ別に整理
- 日付部分だけ変更すれば再利用可能
13-3. ブラウザのブックマーク活用
検索結果のURLをブックマークに保存:
https://twitter.com/search?q=from%3Ausername%20since%3A2024-01-01&src=typed_query
13-4. キーボードショートカットの活用
/
– 検索ボックスにフォーカスCtrl + Enter
– 検索実行(Windows)Command + Enter
– 検索実行(Mac)
第14章|2025年の最新トレンドと今後の展望
14-1. X(旧Twitter)の最新仕様
2025年現在、Xは以下の変更を実施しています:
- API アクセスの有料化
- 検索機能の強化
- AI による検索結果の最適化
- 長文投稿への対応
14-2. AI技術との統合
Grok(XのAI)との連携:
- 自然言語での検索が可能に
- 検索結果の要約機能
- トレンド分析の自動化
14-3. 今後予想される変更
- セマンティック検索の導入
- より高度なフィルタリング機能
- プライバシー保護の強化
- 有料ユーザー向け高度な分析ツール
14-4. 継続的な学習の重要性
Xの検索機能は常に進化しています。最新情報を得るには:
- X公式ブログをチェック
- 開発者向けドキュメントを確認
- コミュニティフォーラムに参加
- SEO・SNSマーケティングのニュースをフォロー
第15章|まとめと実践アクション
15-1. 基本コマンドの復習
最も重要な3つのコマンド:
since:YYYY-MM-DD
– 開始日の指定until:YYYY-MM-DD
– 終了日の指定from:ユーザー名
– ユーザーの指定
この3つを使いこなせば、ほとんどの検索ニーズに対応できます。
15-2. レベル別推奨学習パス
初級者(まず覚えるべきこと):
- 基本的な日付指定(since, until)
- ユーザー指定(from)
- フレーズ検索(””)
中級者(次のステップ):
- メディアフィルター(filter:images, filter:videos)
- エンゲージメント指定(min_faves, min_retweets)
- 除外検索(-キーワード)
- OR検索
上級者(マスターレベル):
- 複数条件の複雑な組み合わせ
- API を使った自動化
- データ分析ツールとの連携
- カスタムスクリプトの作成
15-3. 今日から始める実践ステップ
ステップ1: 自分の過去の投稿を検索してみる
from:自分のユーザー名 since:2024-01-01
ステップ2: 好きな有名人の特定期間の投稿を見る
from:有名人のユーザー名 since:2024-01-01 until:2024-01-31
ステップ3: 興味のあるトピックの過去のトレンドを調べる
トピック since:2023-01-01 until:2023-12-31 min_faves:100
ステップ4: 画像や動画での検索を試す
旅行 filter:images since:2024-06-01 until:2024-08-31
ステップ5: 複数条件を組み合わせた高度な検索に挑戦
from:ユーザー名 filter:images since:2024-01-01 until:2024-12-31 min_faves:100 -filter:retweets
15-4. チェックリスト
検索がうまくいかない時のチェックリスト:
- [ ] 日付フォーマットは正しいか(YYYY-MM-DD)
- [ ] コロンは半角か
- [ ] ハイフンは半角か
- [ ] ユーザー名に@をつけていないか
- [ ] スペースの位置は正しいか
- [ ] untilの日付は目的の日の翌日になっているか
- [ ] 検索対象のアカウントは公開アカウントか
- [ ] 削除された投稿を探していないか
15-5. さらに学びを深めるために
推奨リソース:
- X公式ヘルプセンター
- 最新の仕様を確認
- トラブルシューティング
- 開発者向けドキュメント
- API の使い方
- 高度な機能
- オンラインコミュニティ
- Reddit の r/Twitter
- Stack Overflow
- 各種SNSマーケティングフォーラム
- 書籍
- SNSマーケティングの専門書
- データ分析関連の書籍
- オンライン講座
- Udemy, Coursera などのSNSマーケティング講座
- データサイエンス講座
おわりに|日付検索をマスターして情報収集力を高めよう
Xの日付検索は、膨大な情報から必要なものだけを抽出する強力なツールです。基本的なコマンドから始めて、徐々に高度なテクニックを身につけることで、情報収集の効率は飛躍的に向上します。
マーケティング担当者、ジャーナリスト、研究者、一般ユーザーのいずれであっても、日付検索のスキルは現代のデジタル社会で必須の能力です。
本記事で紹介したテクニックを実践し、自分なりの検索パターンを確立してください。継続的に使用することで、検索スキルは自然と向上していきます。
まずは今日、この記事で学んだ基本的なコマンドを1つでも試してみてください。その一歩が、あなたの情報収集能力を大きく変える第一歩となるはずです。
よくある質問(FAQ)
Q1: Xの日付検索は何日前まで遡れますか?
A: 技術的には、アカウント作成時までのすべての公開投稿を検索できます。ただし、古い投稿ほど検索結果に表示されにくくなる傾向があります。期間を狭く指定することで、より正確な結果が得られます。
Q2: スマートフォンアプリでも日付検索コマンドは使えますか?
A: はい、使えます。検索ボックスにコマンドを入力するだけです。ただし、PCのブラウザ版の方が高度な検索機能は使いやすい傾向があります。
Q3: 削除された投稿も検索できますか?
A: いいえ、削除された投稿は検索結果に表示されません。ただし、第三者がスクリーンショットを撮って再投稿している場合は、その投稿を見つけることができる可能性があります。
Q4: 非公開アカウントの投稿も検索できますか?
A: 非公開(鍵付き)アカウントの投稿は、そのアカウントをフォローしているユーザーにしか表示されません。自分がフォローしていない非公開アカウントの投稿は検索できません。
Q5: 複数のキーワードを同時に検索するにはどうすればいいですか?
A: スペースで区切って入力すると、すべてのキーワードを含む投稿が検索されます。「OR」を使うと、いずれかのキーワードを含む投稿が検索されます。
キーワード1 キーワード2 since:2024-01-01 # 両方含む
キーワード1 OR キーワード2 since:2024-01-01 # どちらか含む
Q6: 検索結果をエクスポートできますか?
A: X公式の機能では直接エクスポートできませんが、外部ツールやAPIを使用することで可能です。ただし、利用規約を遵守する必要があります。
Q7: 有料プラン(X Premium)だと検索機能は向上しますか?
A: 2025年現在、基本的な検索コマンドは無料ユーザーでも使用できます。ただし、一部の高度な分析機能や大量データの取得には有料プランが必要な場合があります。
Q8: 日付検索で時刻まで指定できますか?
A: 基本的な検索コマンドでは日付までの指定です。時刻まで指定したい場合は、APIを使用する必要があります。
Q9: 検索コマンドを間違えるとどうなりますか?
A: 検索結果が表示されないか、意図しない結果が表示されます。エラーメッセージは特に表示されないので、結果を見て判断する必要があります。
Q10: 最も効率的な検索方法は何ですか?
A: 目的に応じて異なりますが、基本は「期間を狭く指定」「ユーザーを特定」「不要な投稿を除外」の3つを組み合わせることです。最初は広く検索し、徐々に条件を追加して絞り込むのが効率的です。